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- 2014.07.01 Tuesday
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これまで、人の心の構成とその機能についてお話しして参りましたが、次に、心の作用の実態探検の旅に出て見てみましょう。
お釈迦様(釈尊)がお説きになった教えの一つに、「心」を説く、般若心経があります。
釈尊の生涯で、その教えの年月は、40余年にわたりますが、その教えを説いた場所を、その説いた内容と合わせて分類しますと、大きく5つ分けることができます。
華厳時(37日)、阿含時(12年)、方等時(16年)、般若時(14年)、法華時(8年)の5
時(期)で、その時の期々で説かれた教えが、華厳経、阿含経、方等経、般若経、法華経、です。従いまして、般若心経(略名)は、釈尊が、般若時に説かれたもので、般若心経の正しい経題(具名)は、「般若波羅蜜多心経」と言います。
さて、このお経には、どんなことが説かれているのでしょうか。
何かぞくぞくしませんか?
次に続きます。
さて、心の経(心経)である、般若心経の「心」の概念とはどのようなものかですが、法華経での心の構成要素の九種の心とは異なり、心経の心とは、その様態であります、身体の心臓と精神の心を統合した心の「肉団心」(中国、欧米、インドなど)と名される、心臓の心と、この心を幾重にも論じている「大般若経六百巻」の(心要)を要約した、1.「真髄心」があり、更に深く「般若波羅蜜多心経」の、2.般若心、として説きます、この宇宙を大日如来の「体」し、その作用「用」を姿「相」として捉えるものです。加えて、
3.大日如来如来の大心(真言宗)と、4.五蘊(集まり)の力(仏心)と、4別(4重)に大別されています。
「般若波羅蜜」とは、「般若」は仏さまの智慧で、「波羅蜜」は、来世(被岸)にわたる事で、「仏の智慧を得て仏の国に渡る」と言う意味になります。
五蘊(集まり)とは、色、受、想、行、識、の人が持つ認識できる力の事で、先に説明しました、心の構成の七識と合体するものです。
さて、般若心経に書かれている心についての一つに、「五蘊皆空」の語句があります。
詰まり、色蘊、受蘊、想蘊、行蘊、識蘊、は、永久的に在るが、それは存在しないものである。と観るのです。
その考え方を「空」と言い、「色不異空」「空不異色」「色即是空」「空即是色」などはよく知られている語句ではないでしょうか。
色は空と異なることはないし、空は色と異なることはない、即ち、
空は色である。
と説かれ、これは、人の心の作用の全てであります「五蘊」の全てが「空」の世界であると、般若心経に、人の心の形様が述べられているのです。
この様に、仏の悟りの心は、般若心経で、「人の心は存在するものであり、存在しないものでもある。」と。